●名古屋駅周辺ホテルのサービス拡充競争
名古屋駅周辺ホテルが一斉にビジネスマン向けのサービス拡充に動き始めた。
狙いは「ミッドランド スクエア」をはじめ、相次いで完成する超高層ビルに
入居する企業で働く人や出張者。
昼間人口が万単位で増えるともいわれ、
各ホテルとも「大きなビジネスチャンス」と
ランチメニューの拡大や客室の充実などに躍起になっている。
JR名古屋駅に立地する名古屋マリオットアソシアホテル
十八階の和食レストラン「華雲」。
二月下旬からランチメニューに短時間で食べられる天重、ちらしずしなどと、
めん類のセットを追加。昼休みのサラリーマンを待ち構える。
これまでは一品ずつ運ぶ会席料理が中心で一時間以上かかり、
ターゲットは、お金と時間がたっぷりある主婦層だった。
伊藤浩一・華雲支配人は
「ボリュームのあるメニューを加え、客層を広げたい」と話す。
客室もフロア入り口にカギ付きの扉があり、
その階の宿泊客以外は入れない「特別フロア」を三月に一フロア拡張、
現在の八十五室から百七室に増やす。
セキュリティーに優れ、荷物や書類などを部屋に置きっぱなしにでき、
長期出張者の利用を見込む。
宿泊料金は通常より四千-六千円高いが、
ビジネスセンターのファクスやコピー機などが安く使える特典付きだ。
今月から、近隣オフィスへ七百円の弁当の配達サービスを始めたのは、
ミッドランド東側のキャッスルプラザ。
現在は試験期間のため三社だけだが「昼間人口が爆発的に増え、
皆ランチに困るはず。相当数の受注になる」と見込む。
このほか、名鉄名古屋駅上の名鉄グランドホテルも、客室の改装に着手。
ヒルトン名古屋は、インターネットが使える客室を増やす方針。
ウェスティンナゴヤキャッスルはOL狙い、秋にエステサロンを導入する計画だ。
名古屋観光ホテルは「具体的には検討中」とするが
「各ホテルとも知恵を絞り、
もっといろいろなサービスを導入するのは間違いない」
とみており、熾烈(しれつ)な競争が繰り広げられそうだ。


