DISCOVER JAPAN(by yado-japan.com)

2006年06月28日

●健康保養をテーマに特色づくりを進める“皆生温泉”

山陰の名湯、皆生温泉にある21の温泉旅館でつくる
皆生温泉旅館組合(米子市皆生温泉3丁目、柴野憲史組合長)が、
健康保養をテーマに特色づくりを進める集客事業に乗り出す。

泉質や食材を生かして「エステ」「脂肪燃焼」「健康食」の各分野で商品を開発。
宿泊者の減少に悩む同温泉街の活性化を図る。

同組合は昨年度、JTB協定旅館ホテル連盟の「健康保養温泉地作り
支援事業」を活用し調査・研究に着手。温泉分野の研究家を招き、
同温泉の泉質や旅館で提供される献立のカロリー、脂肪燃焼のモニター
調査など基礎データを1年かけて積み上げた。
次段階の取り組みに進むため、同組合は3月、再び同連盟に事業申請し、
本年度から3年間の事業化採択を受けた。

「皆生温泉ホットソルトスプリング・ウェルネス」の事業名で、
エステ、脂肪燃焼、健康食を3本柱に新たなソフトを開発する計画。
事業費は3000万円で、同連盟が1100万円を支援。
県や米子市も補助することになっている。

計画によると、エステ分野では、温泉成分を含んだオイルを開発し、
保温、保湿効果を引き出す。脂肪燃焼分野では、効果的な入浴方法を確立し、
温泉入浴指導員の養成、充実を図る。
健康食分野は、米子や境港市など地元特産の農林水産物を使い、カロリーと
味の両面に配慮したメニュー開発を目指す。
健康保養をベースに、大山、境港など周辺地域も組み込んだ旅行ツアーなども
企画。関東や関西などからのモニターツアーも設け、県内外へ皆生温泉の
魅力を発信する。

柴野組合長は
「全国の温泉地との競争が激化している。皆生温泉の独自性を出し、集客
につなげる」と意欲を見せる。

同温泉の宿泊者は、この18年間のうち、1993年の74万7000人をピーク
に、2005年は48万900人まで落ち込んでいる。

(参照:ホテル業界ニュース)

2006年06月27日

●簡易宿所ブーム in 京都

京都ブームで観光客が増加を続ける中、長期滞在や京都観光のリピーター
などの利用を見込んだ「簡易宿所」の開設が京都市内で相次いでいる。

簡易宿所はこれまではカプセルホテルやユースホステルが一般的だったが、
「京都版民宿」ともいえる町家を改装し開業するケースが急増。
値段も1泊2000円から数万円までと幅広く、新たな観光客の受け入れ先
として定着し始めている。

京都市北区、大徳寺にほど近い住宅街の一角に、築約80年の町家を
改装した「小世界旅社」が2005年にオープンした。

経営する岡村幸彦さん(44)が自ら約半年かけて3棟続きの空き家を改装。
「重要文化財のような立派な町家ではなく、庶民が暮らしていた普通の長屋」
で、6部屋すべて相部屋だ。

料金は「ビジネスというより自分が町家で暮らしながら食べていければ」と
1泊2000円に設定。春秋の観光シーズンには「つくられた観光地ではない
京都」を求める20代の女性を中心に、1カ月に約300人が利用したという。

簡易宿所は、旅館やホテルに比べ客室数や面積などの基準が緩く
旅館業法の営業許可を取りやすいのが特徴で、沖縄や北海道、東京など
でも増加している。
特に京都市では「空き家が多く物件も古いため手ごろな値段で町家を借り
られる」(岡村さん)という。
市内の許可件数は03年までは毎年5件前後だったが、04年には15件、
05年も16件が許可を受け、総数は200件に達した。
また、食事を繁華街で済ます素泊まり型の宿泊客が増えているのも
簡易宿所増加の一因だ。

一般的には安さが魅力の簡易宿所だが、ゆとりのある団塊世代や
本物志向の観光客などをターゲットにした1日1組限定の簡易宿所も
東山区にオープン。

高台寺そばの佐明邸(さみょうてい)で、食事は付かず2人で
1泊3万5000円から。路地の奥にひっそりとたたずむ2階建ての町家で、
和室4部屋とカウンターやソファが設置されたリビングもある。

06年4月に開業したばかりで、宿泊以外にも同窓会や接待の会場に
使われるケースもある。
オーナーの田中比佐木さん(56)は「ゆっくりと『ほんまもんの京都』に
触れる旅をしてもらえれば」と、長期滞在型観光の拠点にする宿泊者らの
獲得を目指している。

(参照:ホテル業界ニュース)